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大腸内視鏡検査のときの服装は?下着は?【専門医が徹底解説】

大腸内視鏡検査のときの服装について不安ですよね。

「何を着て病院に行けばいいのかな?」

「検査のときはどんな服装なのかな?」

「下着はどうしたらいいのかな?」

恥ずかしくて聞きにくいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、「大腸内視鏡検査を受ける際の服装、下着、ネイルやアクセサリー、おしりの毛はどうしたらいいの?」といった人に聞きにくい疑問を解決していきます。

この記事の内容

  • 大腸内視鏡検査の時の服装について
  • 大腸内視鏡検査の時の下着やネイルやアクセサリー、おしりの毛などについて

この記事の信頼性

この記事を書いた私の名前は「金澤 周(かなざわ あまね)」です。

埼玉県草加市にある、草加西口大腸肛門クリニックの院長です。

また、大腸と肛門の専門医であり指導医でもあります。

そして、毎年約1,000件の大腸内視鏡検査を行っています。

この記事を読めば、あなたが大腸内視鏡検査を受ける際に、服装などについてどういう準備をしていけばいいかが分かります。

『あなたとあなたの大切な人の健康と未来を守るために』

それでは始めていきましょう。

ご注意:

内視鏡検査を受ける際の服装は、各医療機関によって異なります。

詳細はあなたが検査を受ける医療機関にご確認ください。

目次

大腸内視鏡検査のときの服装【来院まで】

来院までの服装はどんな服装でもOK』です!

一般的には、大腸内視鏡検査の前にクリニックの更衣室で、

専用の検査着に着替えていただきますので、来院の際はどんな服装でもOKです。

検査のときに鎮静剤を使う予定の方の場合は、

帰宅の際にぼーっとしたり、ふらつく可能性もあるので、

『歩きやすい靴』を履いてくると安全です。

大腸内視鏡検査のときの服装【検査着】

検査のときにどんな服装で検査をするか不安な方もいらっしゃると思います。

当院での検査のときの服装は下の写真の感じです。

大腸内視鏡検査の時は、

  • 服が汚れないように
  • 検査を受けやすいように

などの理由で、クリニック受診後にロッカーにて、

専用の検査着(ガウン・パンツ)に着替えていただきます。

検査着(ガウン)は使い捨てとリユースがあり、各医療機関でことなります。

ガウンは膝下くらいの長さがあります。

次に検査パンツは、全て使い捨てです。

トランクスタイプで、膝下くらいの長さがあります。

やや濃い目の色で厚みもあるため透けません。

おしりのところからカメラを入れられるようにスリットが入っていて、

恥ずかしさを減らすように配慮されています。

ここで女性の方にお伝えします!

検査ガウンは胸元がやや空いているものが多いので、

ガウンの下にTシャツなどを着ていただくと安心です。

大腸内視鏡検査のときの服装【下着(ブラジャー・ブラトップ)】

ロッカーをご案内した際に、女性の患者さんから

「下着はつけていていいのですか」と聞かれることがあります。

ちょっと聞きにくいことなので、

事前に知っておけば不安も少ないと思います。

下着のポイントは『金属部分があるものは着用しない』です。

大腸内視鏡検査での注意点【金属類】

なんで、金属部分があるものはダメなのでしょうか?

それは、『通電してポリープを切除する場合にやけどの可能性がある』からです。

【ポリープ切除で使うスネア】(オリンパスHPより引用)

ポリープの切除にスネアという器具を使いますが、

切除の際には手術の際の電気メスのように電気を流してポリープを切除する場合、

あるいは電気を流さず切除する場合があります。

電気メスを使う際には、太ももなどに対極板という電気を回収するシールを貼ります。

そして電気メスの先から出る高周波電流を対極板で回収します。

しかし、指輪などの金属類が体に触れていると、

電流の流れが対極板だけでなく、金属との接触部分でも狭い範囲で電流が流れてしまうことがあり、

接触部分でのやけどを起こすことがあります。

金属部分のない下着ならOK!

ポリープ切除をする予定のある場合は、

金属類のない下着であればやけどの危険性は無いので、

金属ホックのあるブラジャーはダメですが、金属ホックのないブラトップはOKです!

大腸内視鏡検査のときの服装【指輪】

このながれで、金属系の装飾品について見ていきましょう。

先ほどの説明のように、金属製の指輪はダメです。

病院で検査前に外すと紛失する可能性があるので、自宅から外していくのが無難です。

どうしても指輪が外れない時は⁉︎

私のクリニックでも必ず検査前に、体に接触する金属類を身につけていないか確認をしていますが、

どうしても指輪が外れない時は、

そのままにせず、必ず病院のスタッフに「指輪が外れません」と伝えてください

大腸内視鏡検査のときの服装【ピアス・ネックレス】

ピアスやネックレスも同様に、

やけど予防のために金属製のものは外すようにしてください。

小さな装飾品は、病院で検査前に外すと紛失する可能性もありますので、自宅から外していくのをお勧めします

大腸内視鏡検査のときの服装【くつ下】

検査の時に靴下をはいたままか、靴下を脱いで検査をするかかは、

医療機関によってことなりますので、あなたが検査を受ける病院の指示に従ってください。

大腸内視鏡検査の時は、一度大腸の奥までスコープを進めて、

スコープを引き抜きながら観察をしていきます。

この際に、引き抜いてきたスコープ(腸の中を通ってきた部分)が、

あなたの足に当たる可能性があります!

自分の腸とはいえ、大腸の中を通ってきたスコープが足に直接あたるのはあまりいい気持ちではないと思います。

検査中も靴下をはいてOKの病院で検査を受ける時には、

交換用の靴下を持参するのもいいかもしれません。

検査中は靴下はNGな病院の場合は、もしスコープが当たって足が汚れたら、

検査後にアルコールタオルなどで足をふくのがいいと思います。

大腸内視鏡検査のときの服装【ネイル】

「ネイルはしたままでもいいですか?」

「ジェルネイルなんですけど外さないとダメですか?」

という質問もよく受けます。

いろいろな病院のHPを見ると、ネイルNGのところが多いです。

なぜネイルNGなのでしょうか?

検査の時には安全性の確保のため、

呼吸状態のモニターとして、パルスオキシメーターを装着して、

酸素飽和度(血液中の酸素濃度)を測定します。

ネイルをしていると、パルスオキシメーターでの正確な測定ができない可能性があり、

検査の安全性が下がってしまいます。

パルスオキシメーターの原理

【パルスオキシメーターの原理】(日本光電HPより引用)

パルスオキシメーターは、クリップ状の装置で、

爪がわから光を当て、その光を指の腹側のモニターで検出して、酸素飽和度を算出しています。

つまり、爪が光を通さない状態だと正確な測定ができません!

しかし、

「ネイルがだめなのはわかったけど、すぐにははずせないよ…」

という方もいらっしゃるでしょう。

ここからは、どうしてもネイルが外せない場合の対処方法を説明します。

どうしてもネイルを外せないときの対処方法①【足の指で測定する】

どうしても手の指のネイルを外せない時は、

足の指にネイルをしていなければ、足の指での測定も可能です。

ただし、大腸内視鏡検査の場合は、検査中に体の向きを変えたり、

ポリープ切除の処置の際にはいろいろな器械が体の近くにあったりと、

足に測定用クリップがついてさらにコードがつながっていると、

検査に支障をきたすこともあります。

どうしてもネイルを外せないときの対処方法②【耳たぶで測定する】

「手も足の指もネイルが外せない!」という方の場合は、

写真のように耳で測定する方法もあります。

ただこの耳用のクリップはどのクリニックにもあるわけでないので、確認が必要です。

ネイルをしている場合には検査前に必ず確認・相談してください!

検査当日に酸素飽和度の測定ができないと、

呼吸状態のモニターができず、安全に検査が行えない可能性があります。

ネイルをしている場合でも工夫をすれば検査は可能です。

検査前には必ず、あなたが検査を受けようとしている病院に確認・相談をしてみてください。

大腸内視鏡検査のときの服装【おしりの毛】

「おしりの毛はどうしたらいいのですか?」

という質問もたまに受けます。

聞きたくても聞けないまま検査になった人も多いのではないでしょうか。

おしりの毛は検査に全く支障はないので、そのままで大丈夫です!

検査直前にあわてて不適切な除毛をしたりすると、皮膚あれを起こしかねません。

検査当日の検査数時間前からは、約2リットルの下剤を飲み、

何回も下痢をして腸をきれいにする必要があります。

おしりの皮膚があれていると、下痢の刺激でおしりが真っ赤にはれて、

ヒリヒリを超えた激痛になることがあり、非常につらい思いをする可能性があります。

まとめ

ここまで記事を読んでいただきましてありがとうございました。

『大腸内視鏡検査を受ける際の服装など』についておわかりいただけましたでしょうか。

今回の記事ではちょっと聞きにくい、そして検索してもなかなか出てこない、

けれども普段診療をしていて、私たちがよく受ける質問について、

下着やおしりの毛まで踏み込んで解説をしてみました。

検査の時の服装などの詳細は、各医療機関で若干ことなりますので、

不安な方は、事前にあなたが受ける病院に相談してみてください。

この記事が、

  • 皆様の健康維持
  • 皆様の病気の早期発見・早期治療
  • 皆様が大腸内視鏡検査を受ける際の不安や疑問の軽減

これらのためにお役に立てれば幸いです。

『あなたとあなたの大切な人の健康と未来を守るために』

草加西口大腸肛門クリニック 院長 金澤 周(かなざわ あまね)

草加西口大腸肛門クリニックのHPはこちら▶︎▶︎▶︎草加西口大腸肛門クリニック

引用文献

  1. 小野 哲章.電気メスの原理と安全対策.体外循環技術 1984; 10: 10-18
  2. 最首 俊夫,小島 晶子,加藤 正人.パルスオキシメーターにおけるリスクマネジメント.医科器械学 2007; 77: 558-563
  3. 中井 浩司,高橋 幸子,宮本 浩三,他.SpO2モニタリング用耳朶プローブ.医療機器学 2011; 81: 469-470
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この記事を書いた人

大腸肛門科医
【経歴】弘前大学医学部卒業▶︎横浜市立大学研修医▶︎神奈川県立がんセンター・大腸外科▶︎社会保険中央総合病院・大腸肛門病センター▶︎2018年から草加西口大腸肛門クリニック院長
●診療理念『あなたとあなたの大切な人の健康と未来を守るために』
●大腸とおしりの悩みを解決します!

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