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大腸内視鏡検査、検査食で足りない時は?【専門医が徹底解説】

「これじゃお腹空いちゃうよ…」

大腸内視鏡検査前日用の検査食キットを見てこう思いませんでしたか?

実は私も、自分が検査受ける前日に毎回思っています。

この記事では、『大腸内視鏡検査前日の検査食でお腹がすくときに追加で何かたべていいの?』という疑問を解決していきます。

この記事の内容

  • 大腸内視鏡検査前日に検査食を食べる目的
  • 大腸内視鏡検査前日の検査食で足りない時に追加で食べていいのか
  • 検査前日に追加で食べていい食材
  • 検査前日に追加で食べる際の注意点
  • 検査前日に追加で食べてはいけない食材

この記事の信頼性

この記事を書いた私の名前は「金澤 周(かなざわ あまね)」です。

埼玉県草加市にある、草加西口大腸肛門クリニックの院長です。

また、大腸と肛門の専門医であり指導医でもあります。

そして、毎年約1,000件の大腸内視鏡検査を行っています。

これを読めば、大腸内視鏡検査前日に追加で食べていいものが分かります。

『あなたとあなたの大切な人の健康と未来を守るために』

それでは始めていきましょう。

目次

大腸内視鏡検査前日に検査食を食べる目的は?

【専用検査食】(kewpie HPより引用)

大腸内視鏡検査前日に検査食を食べる目的は、

『検査の精度を上げるために、大腸の中をきれいにする』ためです。

大腸の中がきれいになっていないと正確な検査ができません。

まずは、実際に検査前の準備がうまくできた『きれいな大腸』と、

準備がうまくいかなかった『きたない大腸』を見てみましょう。

検査前の準備がうまくいった『きれいな大腸』

【きれいな大腸】

これが検査前の準備がうまくいった100点満点の『きれいな大腸』です。

便のカスがひとつもなく網目状の血管も良く見えて、ポリープだけでなく粘膜の異常も検出できます。

検査前の準備がうまくいかなかった『きたない大腸』

これは、おそらく繊維分の多い野菜などのカスが残っています。

このような塊になっていると、検査中に内視鏡で吸引することができません。

このため、観察が不十分になり、下の図のような見つけにくいポリープを見逃す可能性があります。

せっかくあなたの貴重な時間と費用を使って検査を受けていただく以上は、

精度の高い検査を受けていただきたいと思います。

精度の高い検査に必要不可欠なのは、『きれいな大腸』です。

『きれいな大腸』にする大切な準備の1つが専用の検査食です。

大腸内視鏡検査前日の検査食で足りない時に追加で食べていいの?

一般的な検査食のカロリーは1日約500〜700kcalと少なめです。

実際に検査食だけではお腹が空く人が多いと思います。

お腹が空くと、仕事や家事に集中できず、支障をきたしてしまいます。

大腸内視鏡検査前日に検査食で足りない時は、追加で食べてOKです!

ただし、食べる内容と量には注意が必要です!

大腸内視鏡検査前日の検査食で足りない時に追加で食べていい食材

検査食に追加して食べていい食材は、『腸に残りにくい消化のいい食材』です。

代表的なものをあげてみました。

日頃コンビニでお昼を買っている方は、具の入っていないおにぎりがいいと思います。

また、プリンやゼリーはおやつとして食べてOKです。

私のおすすめは素うどんです!

大腸内視鏡検査前日の検査食で足りない時に追加で食べる際の注意点

検査前日の検査食で足りない時に追加で食べる際の注意点は、

『食べ過ぎに注意』です!

どんなに消化のいいものでも、量をが多いと消化しきれず、便となって残ってしまいます。

追加で食べていい目安は?

「どれくらい追加で食べていいの?」と思った方もいらっしゃると思います。

腸の消化能力は人それぞれなので、個人差が大きいため難しいのですが、

日頃から1日に1回排便のある方は、目安としては、『毎食プラス1品』です。

この程度であれば、検査に影響は出ないと思います。

ただし、日頃から便秘気味の方は検査食のみでお願いします。

大腸内視鏡検査前日の検査食で足りない時に追加で食べてはいけない食材

検査前日に追加で食べてはいけない食材は、『腸に残りやすい、消化の悪い食材』です。

繊維を多く含む野菜や海藻類、ごまや種のある果物、乳製品や脂肪分の多い食べ物は避けてください。

具体的には以下の食材になります。

上の表にアルコールがありますが、検査前日のアルコールは基本的には飲まない方が無難です。

おk検査前日のアルコールについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

大腸内視鏡検査前日のアルコールはOK?【専門医が徹底解説】

ここからは大腸内視鏡検査の際に、

消化の悪い食材が残ってしまっている実例をお示しします。

消化の悪い食材【食物繊維の多い野菜】

なんの野菜かは不明ですが、このようなカスが残っていることは多くあります。

消化の悪い食材【キウイの種】

果物の種が残っていることも多くあります。

これはキウイの種ですが、夏場にはスイカの種が多いです。

種やゴマは内視鏡の吸引装置に詰まりやすく、

完全に詰まってしまった場合は、検査が中断してしまいます。

消化の悪食材【きのこ】

きのこがそのまま残っています。

きのこ類は消化の悪い食材の代表ですので、検査前には絶対に食べないでください!

まとめ

ここまで記事を読んでいただきましてありがとうございました。

『大腸内視鏡検査前日の検査食で足りない時に、たべていいもの』についておわかりいただけましたでしょうか。

大腸内視鏡検査前の食事制限の目的は、

『検査の精度を上げるために、大腸の中をきれいにする』ためです。

消化のいいものは追加で食べてもOKですが、

単純に食べる量が多いと便として残ってしまうため注意をしてください!

大腸内視鏡検査前後の食事と飲み物について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

大腸内視鏡検査前後の食事と飲み物について【専門医が徹底解説】

この記事が、

  • 皆様の健康維持
  • 皆様の病気の早期発見・早期治療
  • 皆様が大腸内視鏡検査を受ける際の不安や疑問の軽減

これらのためにお役に立てれば幸いです。

『あなたとあなたの大切な人の健康と未来を守るために』

草加西口大腸肛門クリニック 院長 金澤 周(かなざわ あまね)

草加西口大腸肛門クリニックのHPはこちら▶︎▶︎▶︎草加西口大腸肛門クリニック

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この記事を書いた人

大腸肛門科医
【経歴】弘前大学医学部卒業▶︎横浜市立大学研修医▶︎神奈川県立がんセンター・大腸外科▶︎社会保険中央総合病院・大腸肛門病センター▶︎2018年から草加西口大腸肛門クリニック院長
●診療理念『あなたとあなたの大切な人の健康と未来を守るために』
●大腸とおしりの悩みを解決します!

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